アル・パチーノ
名前は聞いていたが正直名前と顔が一致しない程度の認識だった。
たまたまゴッドファーザーを観て、マーロンブランド演じるドン・コルレオーネとアルパチーノ演じるマイケル・コルレオーネが強く印象に残った。
映画を見終わってから一体このマイケル役は誰なのかとインターネットで検索し、マイケル・コルレオーネがアル・パチーノという事を知った。
大学生のお坊ちゃんから誰もが恐れるマフィアのトップになっていく様は衝撃的としか言いようがなかった。
今でもあの冷徹さと父親としての優しさを併せ持つキャラクターは目蓋に焼きついています。
他の映画でも素晴らしい役を演じているに違いないと思い、期待に胸を膨らませながら彼が出演している作品を次々と見だしたのです。
オールバックのスタイルという事もあり他の作品では印象がかなり違って見えたのですが、存在感というかマイケル・コルレオーネ程の重厚感は全く感じる事は出来ません。
彼のいろんな作品を見たが、ゴッドファーザーがⅠ.Ⅱがあまりにも衝撃的だったのでⅢや他の作品を見ると何故だか少しがっかりしてしまう。
しかし「カリートの道」では、麻薬売人から足を洗い昔の恋人ゲイルとやり直すそうと決意するカリート・ブリガンテ役、「スカーフェイス」ではボスを殺害し麻薬王にのし上がっていくトニー役でもアルパチーノの良さを引き出して大変面白い作品ではある。
調べてみるとゴッド・ファーザー以降、特に80年代は役に恵まれていなかったようです。
それだけにマイケルはハマり役であり、彼の運があの作品に一点集中していた様な気がします。
運を使い果たしたとまでは言わないまでも次のアカデミー賞の受賞迄に衰運だったようにも思える。
大変失礼だが晩年の役柄は普通のアメリカのおじさんといった感じ、マイケルの様な殺気やオーラは残念ながら全然見受けられない。
167センチという身長はアメリカの取り分けハリウッドの中ではかなりのハンディキャップでしょう。
共演する女優さんの方が背が高いとなってしまっては、映画としては絵にならない。
映画デビューはゴッドファーザーの3年前の1969年に「ナタリーの朝」に出演したが1分も満たない出番であった。
1971年に出演の『哀しみの街かど』フランシス・フォード・コッポラに認められ翌年の1972年『ゴッドファーザー』にて出演が決まった。
マイケル・コルレオーネという役は多くの方に影響を与え、マイケル役になりきったマフィアや、ブルースウィリスなど俳優を目指すキッカケになった人も多くいる
アカデミー賞はいくつもノミネートされるも受賞まではいかない事が多く、1993年 『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』にて主演男優賞を受賞する